分子軌道法
*分子軌道法とは、電子を波として考えたシュレーディンガーの波動方程式を解いて原子や分子の電子状態を求めることであり、これにより物質の様々な物性を調べることができる。
*現在ではパソコン上で分子軌道計算を行うことのできるプログラムも多数存在し、手軽に計算を行うことができる。下図にそのようなプログラムのうちの一つを用いて調べたいくつかの物性の例を示す。
*分子軌道法は非経験的方法と半経験的方法に大別できる。非経験的分子軌道法は、計算が緻密な分、精度は良いが、計算に時間を費やすため、あまり大きな分子には適さないのが特徴である。また、半経験的分子軌道法は、計算速度が速いので、構造が複雑で大きい分子にも有効であるのが特徴である。
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Absorption wave length (nm)
    and Oscillator Strength
エチレンの最高被占軌道
水分子のDipole moment
メタノールのAtomic charges