Webサーバ上にホームページを作成(公開)

      

 Webサーバにzipディスク上に作成されているファイルを転送するには、ftpというネットワークコマンド(機能)を使用します。 以下にftpを使用してサーバにホームページを作成する方法を手順を追って説明します。

ftp:マシン間でファイルを転送する。
   相手側のマシンにもIDとパスワードが必要である。


・コマンドプロンプトの起動
プロンプト(入力促進記号):キーボード
からの入力を待っている時に表示される
文字列(記号)

 ftp はコマンドプロンプトのウィンドウ上で実行しますので、まずコマンドプロンプトを起動します。 「コマンドプロンプト」を起動するには、「スタート」→「プログラム」→「コマンドプロンプト」と選択します。コマンドプロンプトは MS-DOS のコマンドを実行するためのウィンドウです。
 コマンドプロンプトのウィンドウが開かれると、プロンプト c:\> が表示されています。



・リモートマシンに接続

 ftpでリモートマシンに接続するには、コマンドプロンプトでプロンプト c:\> が表示されているところで、次のように ftp www.k.hosei.ac.jp と入力します。ここでは、マシンからのメッセージと入力部分を区別するため、入力した文字列には下線をつけています。www.k.hosei.ac.jp は接続するリモートマシンのホスト名です。接続されると User を聞いてきます。ホスト名の入力を間違えたときは、エラーメッセージが表示され、プロンプトが ftp> になりますので、open www.k.hosei.ac.jp と入力しなおします。

Microsoft(R) Windows NT(R)
(C) Copyright 1985-1996 Microsoft Corp.

c:\>ftp www.k.hosei.ac.jp
Connected to www.k.hosei.ac.jp.
220 www FTP server (UNIX(r) System V Release 4.0) ready.
User (www.k.hosei.ac.jp:(none)): g9xxxxxx
331 Password required for g9xxxxxx.
Password:         
230 User g9xxxxxx logged in.
ftp> 

 User(… ): のところでID番号を入力し、Password: でパスワードを入力します。入力したパスワードは表示されません。ログインできると、230 User g9xxxxxx logged in. と表示されプロンプトが ftp> となります。

・ftpで使用できるコマンド

 プロンプト ftp> が表示されているところで ? を入力すると、ftp で使用できるコマンドの一覧が表示されます。UNIX のコマンドと全く同じものもありますが、ファイルを転送するための特別なものもあります。コマンドを忘れたときにはこれを表示して見てください。

ftp> ?
Commands may be abbreviated.  Commands are:

!               delete          literal         prompt          send
?               debug           ls              put             status
append          dir             mdelete         pwd             trace
ascii           disconnect      mdir            quit            type
bell            get             mget            quote           user
binary          glob            mkdir           recv            verbose
bye             hash            mls             remotehelp
cd              help            mput            rename
close           lcd             open            rmdir
ftp> 

・リモートマシンのカレントディレクトリの表示

 ftp でリモートマシンにログインするとカレントディレクトリはホームディレクトリになっています。pwd コマンドでカレントディレクトリを表示してみましょう。

ftp> pwd
257 "/home/eng1/arc/g9xxxxxx" is current directory.
ftp> 

・ディレクトリの作成(リモート)

 次にホームページに関するファイルを作成するためディレクトリpublic_htmlを作成し、lsコマンドで確認します。

ftp> mkdir public_html
257 MKD command successful.
ftp> ls -l
200 PORT command successful.
150 ASCII data connection for /bin/ls (133.25.210.133,1040) (0 bytes).
total 4
drwx------   3 g9xxxxxx student      512 Oct 27 17:15 Mail
drwxr-xr-x   5 g9xxxxxx student      512 Nov 21 13:00 public_html
226 ASCII Transfer complete.
136 bytes received in 0.01 seconds (13.60 Kbytes/sec)
ftp>

 mkdirコマンドは2回目からは実行する必要はありません。ここではpublic_htmlを作成しましたが各自のホームページのファイル構成上、他のディレクトリを作成する必要があれば同様に作成しておきます。

・リモートマシンのカレントディレクトリの移動
ftp> cd public_html
250 CWD command successful.
ftp>

 これからzip上のファイルをリモートマシンのディレクトリpublic_htmlへ転送するので、カレントディレクトリをpublic_htmlに移動します。



・ローカルマシンのカレントディレクトリの移動
ftp> lcd
Local directory now c:\
ftp> lcd d:\
Local directory now D:\
ftp> lcd public_html
Local directory now D:\public_html
ftp> 

 転送するファイルはローカルマシンのzip(d:\)のディレクトリpublic_htmlに作成されていますので、ローカルマシンのカレントディレクトリをpublic_htmlに移動します。コマンドはlcdです。



・ローカルマシンのディレクトリリストの表示

 ローカルマシンのカレントディレクトリのディレクトリリスト(ファイル一覧)を表示するコマンドは !dirです。次の例では、カレントディレクトリpublic_htmlにファイルindex.htmlとディレクトリcsrcとimagefileがあることが分ります。

ftp> !dir
 ドライブ D のボリューム ラベルはありません。
 ボリューム シリアル番号は 3732-0B09 です

 D:\public_html のディレクトリ

98/09/21  03:28p        <DIR>          .
98/09/21  03:28p        <DIR>          ..
98/04/20  02:50p                 1,242 index.html
98/09/21  03:29p        <DIR>          csrc
98/09/21  03:31p        <DIR>          imagefile
               5 個のファイル            1,242 バイト
                         17,913,856 バイトの空き領域

ftp> 

・ファイル転送

 ローカルマシンからリモートマシンへファイルを転送するコマンドは put です。反対にリモートマシンからローカルマシンへ転送する場合は get です。ファイルがバイナリ(テキスト(文字情報のみ)のみではない)データの時は転送する前に binary(bin) コマンドを実行しておきます。ファイルがテキストのみかどうか分らない時は、binary コマンドを実行しておくと安全です。

ftp> binary
200 Type set to I.
ftp> put index.html
200 PORT command successful.
150 Binary data connection for index.html (133.25.200.167,1034).
226 Transfer complete.
1242 bytes sent in 0.00 seconds (1242000.00 Kbytes/sec)
ftp>

 ここではbinaryコマンドを実行してから、ファイル index.html をローカルマシンからリモートマシンへ転送しています。ここで、各自のホームページの構成上必要なファイルはputコマンドを繰り返して、転送しておきます。

・転送されたファイルの確認

 lsコマンドでファイルindex.htmlが転送されていることを確認します。またここで、ファイルindex.htmlのモードを確認してください。

ftp> ls -l
200 PORT command successful.
150 ASCII data connection for /bin/ls (133.25.210.133,1041) (0 bytes).
total 10
drwxr-xr-x   2 g9xxxxxx student      512 Sep 21 15:54 csrc
drwxr-xr-x   4 g9xxxxxx student      512 Nov 19 15:18 enshu
drwxr-xr-x   2 g9xxxxxx student      512 Sep 21 15:55 imagefile
-rw-r--r--   1 g9xxxxxx student     1242 Oct 19 16:52 index.html
226 ASCII Transfer complete.
262 bytes received in 0.03 seconds (8.73 Kbytes/sec)
ftp>

・ftpの終了
ftp> bye
221 Goodbye

c:\>

 ftp を終了するコマンドは bye(by) です。コマンドプロンプトのプロンプト c:\> に戻ります。



よく使用されるftpのコマンド


リモートマシンローカルマシン
カレントディレクトリの表示pwd!cd
カレントディレクトリの移動cd ディレクトリ名lcd ディレクトリ名

cd .. (親ディレクトリ)lcd .. (親ディレクトリ)
ディレクトリの作成mkdir ディレクトリ名!mkdir ディレクトリ名
ディレクトリの削除rmdir ディレクトリ名!rmdir ディレクトリ名
ディレクトリ(ファイル)の表示ls (ディレクトリ名)!dir (ディレクトリ名)
ファイル名の変更rename 旧ファイル名 新ファイル名!rename 旧ファイル名 新ファイル名
ファイルの削除delete ファイル名!del ファイル名
ファイルの転送
ローカルマシンからリモートマシンへ転送
put ファイル名

リモートマシンからローカルマシンへ転送
get ファイル名
バイナリ転送の指定binary
リモートマシンへ接続open ホスト名
ユーザの指定(ログイン)user ユーザ名(ID番号)
リモートマシンとの接続を終了close
ftpの終了bye



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