浦谷研究室での日々の研究内容を紹介します。実際にゼミで使用しているテキストの紹介や浦谷研究室に入ろうと思っている3年生に是非読んでおいてほしい書籍なども紹介しています。



■概要

 インターネットで結ばれた現代社会では、「情報」は光速の1/2の速さで世界中を駆け巡る。企業経営に必要な技術、人材、資金も、世界的な規模で従来とは比較にならないほど高速に移動する、いわゆるグローバル経済の時代に我々は突入している。
 したがって、企業が成功するためには、ダイナミック変動しかつグローバルに広がる情報を巧みに経営戦略に転換しうる経営工学エンジニアを必要としている。
 特に資金いわゆる「お金」は、紙の上に印刷された情報(紙幣)からコンピュータ上に記憶された情報になりつつあり、現在でも「お金」のほとんどは銀行のコンピュータ上にある。したがって資金は、生産に必要などの資源より速くかつ自由に移動するものである。以上の社会の潮流の大きな転換を見据えて、我々金融工学研究室では、この資金に関する問題をファイナンス理論、統計手法さらにインターネットプログラミングの3つのテーマから研究している。
 ファイナンス理論は債券デリバティブを、統計はS言語を、インターネットは2年後に日本でブームになる「PYTHON」を、皆でわいわい楽しくまた厳しく研究している。要約すれば我が研究室では、「コンピュータを上手に使って、アメリカ人に出し抜かれないように」を目標にしている。なぜなら、日本にある1200兆円もの資金をカモにされたくないからからです。

法政大学工学部経営工学科 金融工学研究室 浦谷規



■大学院講義資料 ファイルのダウンロード

「ファイナンス理論」 浦谷規 (PostScript)(PDF)


■大学院授業における使用参考文献(書籍)

「Martingale Methods in Financial Modelling 」
by Marek Musiela, Marek Rutkowski
Springer Verlag; ISBN: 354061477X

「Probability」
by A. N. Shiryaev, R. P. Boas
Springer Verlag; ISBN: 0387945490

「Introduction to Mathematical Finance : Discrete Time Models」
by Stanley R. Pliska
Blackwell Pub; ISBN: 1557869456

「ファイナンス工学 I、II」
木島正明 著
日科技連; ISBN: (I)4-8171-5020-3, (II)4-8171-5021-1



■浦谷ゼミ希望の人に是非読んでおいてほしい書籍

「フィナンシャルエンジニアリング(第3版)」
ジョン・ハル 著/東京三菱銀行商品開発部 訳
きんざい; ISBN4-322-21582-3/C2033

「線形代数とその応用」
ストラング,G.(ギルバート) 著/山口 昌哉 監訳/井上 昭 訳
産業図書; ISBN: 4-7828-0502-0

「確率と確率過程」
伏見正則 著
講談社; ISBN: 4-06-186837-3

「Sによるデータ解析」
渋谷政昭・柴田里程著
共立出版; ISBN: 4-320-02589-X


■Javaを学びたい人へ(参考URL)

java.sun.com/Java Tutorial
Java入門はこのページが基本。英語ですけどがんばって読みましょう。

日本語版 Java(TM) 2 SDK ドキュメント
日本語版のドキュメントです。ローカルホストにダウンロードしておきましょう。覚えるまではこれがないとJavaは書けない(かも)。